新NISA
NISAは、運用利益が非課税であり投資商品も金融庁が厳選しているため初心者が始めやすい投資です。
このNISAが、2024年に制度内容が変わるというのです。
まず、一般NISAについては、これまで一般NISAは年間120万円まで投資ができました。
投資商品は金融庁が厳選した商品を扱っていました。
一方で新NISAは、120万円の枠が20万円と102万円に分けられました。
2階建てのイメージで、1階部分はが20万円まで・2階部分は102万円までとなっています。
そして、NISAをやるにはまず1階部分で投資をする必要があります。
1階部分で投資をしないと2階部分で投資ができないのです。
ちなみに1階部分の20万円分全てを投資しないと2階部分にいけないのではなく、少額でも1階で投資をすれば2階で投資ができます。
では、1階部分と2階部分で何が違うのかというと、取り扱っている投資商品が違います。
1階部分は、従来のとおり金融庁が厳選した中から投資商品を選びます。
一方で2階部分は、金融庁が厳選した投資商品以外も選ぶことができます。
なので、投資の自由度が増した感じです。
投資に精通している人にとっては、自由度が増したことはプラス要因かもしれません。
ただ、NISAは元々広く国民に投資をしてもらうための制度であり、初心者にとっては難しくなってしまったように感じます。
次に積立NISAについてですが、積立NISAはほとんど変更はありません。
従来は、積立できる期間が2037年まででしたが、2021年度税制改正で2042年までに延長されました。
また、ジュニアNISAは2023年に廃止予定です。
以上が、最新のNISA事情です。
金融庁の動き
金融庁は、つみたてNISAの制度拡充を検討しているとのことです。
具体的には以下のとおりです。
①非課税期間の無期限化
②年間投資額の拡大
③つみたてNISAの一本化
①については、現在の非課税期間は20年と定められていますが、これを無期限にしようということです。
金融庁は長期積立を推奨しているので、非課税期間が無期限になれば、国民の長期保有比率が上がると睨んでいるのでしょう。
②については、現在のつみたてNISAの年間上限額は40万円ですが、これを拡大しようとされています。
確かに、僕もつみたてNISAをやっていて、もう少し積立したいなと思うことがあるので、多くの人も積立額の拡大は望んでいるのかもしれません。
それを知ってか金融庁は、年間上限額の拡大を考えたのかもしれません。
③については、現在はNISA・つみたてNISA・ジュニアNISA(2023年廃止)と3種類のNISAがありますが、これを1つにまとめようとされています。
ジュニアNISAは廃止になるのでいいとして、特に一般NISAは複雑化してますよね。
それに、国民に長期保有をしてほしいのに、一般NISAはギャンブル要素が強めになっています。
そして2024年からは、いろんな種類の投資商品を買えるようになるので、ギャンブル性はより増すでしょう。
ギャンブル性が高すぎると国民が拒絶してしまう恐れがあるので、つみたてNISAに一本化する動きは僕は賛成です。
おわりに
最近世間に浸透してきたNISAですが、政府としてはまだまだ改良の余地ありという感じなんですかね。
僕の周りでも、ちょこちょこNISAを始める人が増えています。
NISAは割と新しい制度なので、今後も制度改革が行われると思いますので、逐一確認する必要がありそうです。
本日も一読してくださりありがとうございました。
みなさんのお金と心が豊かになることを願っています。
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