シュミレーション
不動産投資は不労所得として羨ましいと思われる一方で、不動産投資でかかる費用というものがあります。
家賃収入だけを見ていても意味がなく、費用との差額でいくら手残りがあるかというのが大切です。
どんな費用があり、費用を加味すると手残りはいくらになるのでしょうか。
それでは、例を見てみましょう。
不動産価格1億円(フルローン) 固定金利3% 元利均等 返済期間20年 年間家賃収入1,000万円
まずは返済額について。
返済額はネットでシュミレーションができるので検索してみてください。
上記の条件の場合、毎月の返済額は約55万円です。
年で600万円です。
この時点で
1,000万円ー600万円=400万円
となります。
空室リスク
常に入居率が100%あるとは考えにくいですよね。
入居率は物件ごとに差がかなりあると思いますが、とりあえず入居率90%を想定します。
年収が1,000万円想定ですので、90%だと900万円となります。
つまり上記の計算を元にすると
900万円ー600万円=300万円
となります。
管理費用
不動産投資がなぜ不労と言われるのかというと、管理会社の存在があるからです。
管理会社が間にいることによって、客づけ・契約・クレーム対応・清掃等のことをしてくれます。
管理会社を入れずに、自主管理することもできますが、僕は自分の時間が失われるのが嫌なので管理会社を入れようと考えます。
管理会社への報酬は、家賃の5%くらいが相場です。
満室想定時の家賃に対して5%ですので、
1,000万円×5%=50万円
これまでの計算に加えると
900万円ー600万円ー50万円=250万円
となります。
修繕費等の経費
不動産は定期的に修繕をしなければなりません。
古くなってくるので、ガタがくるのは当然ですね。
修繕が生じた場合は、修繕の対応をしなければなりません。
大体家賃の5%と言われています。
さらに修繕費とは別に固定資産税といった税金もかかります。
修繕費と固定資産税と細かな諸費用を踏まえて修繕費等に10%かかるとしましょう。
満室家賃1,000万円×10%=100万円
すると
900万円ー600万円ー50万円ー100万円=150万円
となります。
所得税・住民税
これまでの計算で手残りは150万円です。
この150万円に対して、税金がかかります。
税金は低く見積もっても所得税10%・住民税10%かかります。
これらの税金がかかるとしたら
150万円×20%=30万円
これまでの計算に税金を加味すると
900万円ー600万円ー50万円ー100万円ー30万円=120万円
となります。
つまり、900万円の家賃収入があったとしても、手残りは120万円ということになるのです。
家賃収入900万円の約13%しか手元には残らないのです。
なので、家賃収入に対して10%超えるくらいが手残りになると考えると良いでしょう。
思ったよりも手残りが少ないと感じた人は多いのではないでしょうか。
おわりに
不動産にはさまざまな費用がかかります。
いくら家賃収入が高くても、そこからあらゆる費用が引かれ、手残りは約10%ほどにしかならいないのです。
なかなかシビアな世界ではあります。
家賃収入は、一見華やかに思われるかもしれませんが、現実はそう甘くはありません。
目先の家賃収入だけに捉われることなく、費用を踏まえて収支の計算をしてください。
本日も一読してくださりありがとうございました。
みなさんのお金と心が豊かになることを願っています。
コメント