支給されてから10年生きればお得
国民の大勢が支払っている国民年金。
何十年後はもらえないかもしれないと巷で言われることがありますが、今回は実際に支払った場合にそれに見合うだけのリターンがあるのか考えたいと思います。
今回は厚生年金はなしで、あくまで国民年金(老齢基礎年金)だけに焦点を当てたいと思います。
令和4年度の国民年金の支払月額は、16,590円です。
これを40年間払い続けたとすると
16,590円×480ヶ月=7,963,200円
生涯で約800万円を支払うことになります。
一方で、令和4年度の国民年金受給月額は64,816円(満額納めていた場合)です。
7,963,200円÷64,816円=122ヶ月
10年と2ヶ月受給できれば元が取れ、それ以降にもらえる金額は全てプラスということになります。
10年ですか、どうですかね。
現代は高齢で元気な方がたくさんおられますので、多くの人が元が取れるのではないかなと思います。
800万円入れて毎年80万円もらえると考えると、年利10%です。
これは、悪くない数字だと思います。
毎年、国民年金の保険料と受給額は変動する
国民年金の保険料と受給額は毎年変動しますので、注意が必要です。
受給額についていうと、令和3年度65,075円→令和4年度64,816円と少し下がっています。
保険料は現役世代に関係してきますし、受給額は受給者の方に関係してきます。
両者とも毎年いくらかを確認することは必要ですね。
国民年金は節税効果あり
支払った保険料は全額節税の効果があります。
毎年かかる所得税の計算をする際に、国民年金の保険料が所得税を下げる計算として用いられます。
なので、節税という観点からも国民年金は良い働きをしてくれます。
障害年金・遺族年金が受給できる
国民年金の保険料を支払っていると、仮に障害を持った時に障害年金の受給をすることができます。
また、亡くなってしまった場合、家族がいる方は遺族年金としてご家族が受給できます。
老後受け取るだけでなく、こういったリスク管理がされていることは良いですね。
良質な保険と考えていいと思います。
おわりに
国民年金はいろいろと話題にされることが多いですよね。
よっぽどのことがない限りは、保険料を支払って問題ないと思います。
仮に、保険料を支払わないとしたら、800万円浮くわけですからその浮いた800万円で老後の受給額を超える金額を用意できる自信がある人は支払わないという選択肢もあるのかもしれません。
ただ、僕は、国民年金は良質な保険だと思っています。
本日も一読してくださりありがとうございました。
皆さんのお金と心が豊かになることを願っています。
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