債券とは
債券とは、国や地方自治体、企業などが投資家からお金を借り入れる目的で発行する証券のことです。
国が発行する債権を「国債」と言い
地方自治体が発行する債権を「地方債」と言い
企業が発行するものを「地方債」と言います。
そして、アメリカが発行する債権を「米国債」と言います。
債券は株などに比べると金利が低い傾向にあります。
ですがその分リスクが低い投資となっています。
発行元が国だったり地方自治体だったりですから、なかなかこれらが破綻するということは無いので低リスクなのです。
低リスクであるということは低金利ということですね。
債券を買う人たちは、そこまでリスクを犯して資産を増やしたくないと思って、債券を買うことが多いです。
米国債の魅力について
なぜ米国債に注目するのか、その魅力については以下の通りです。
①世界トップレベルの信用力
②暴落相場に強い
③金利が高い
まずは「世界トップレベルの信用力」についてです。
世界の金融のトップを担っているアメリカさんですからね。
小国よりも信用があるのは頷けますね。
また信用力の裏付けとして、世界を牽引しているIT産業の中心がアメリカです。
また、世界中のマネーがアメリカには流れ込んできます。
投資マネーがそもそも多い国です。
さらに、軍事力がありエネルギー等の自給率も高いです。
また、世界中からアメリカンドリームを目指してアメリカに入国するので、人口は増加傾向です。
これらの裏付けもあって、アメリカの信用力は高いと言えるのです。
次に「暴落相場に強い」についてです。
もし経済は傾き出した時に、みなさんは何を買いますか?
そんな時、世界の投資家は米国債を買っています。
アメリカ政府なら経済危機を脱してくれるだろうと考えているんですね。
つまり、債券が紙切れになることは無いだろうとよんでいるのです。
最後に「金利が高い」についてです。
どうせ投資をするなら金利が高い方が良いですよね。
それはみんな同じ気持ちだと思います。
米国債の金利は、現在非常に高い状態にあります。(3〜5%)
ちなみに、3ヶ月ものと30年ものの金利が、現在は普通と逆の動きをしています。
3ヶ月後に償還するといっているものと30年後に償還するといっているものであれば、30年後に償還するものの方がリスクが高いので、普通はリスクが高い30年ものの方が金利が高くなるのです。
普通は償還までの期間が短い債券の方が金利が低いです。
それが現在は償還までの期間が長い債券の方が金利が低いのです。
このように普通とは逆の動きをすることを「逆イールド」と呼びます。
逆イールドは、不景気の予兆として有名です。
米国債のリスク
良い側面だけだと何か裏がありそうと思う方もいると思います。
そうですね、投資はリスクが付きますから米国債のリスクについても考えていきたいと思います。
①価格変動リスク
②信用リスク
③為替リスク
まずは「価格変動リスク」です。
債券には価格変動のリスクがあります。
金利が下がると債券価格が上がり、金利が上がると債券価格が下がります。
例えば、今4%債券を持っていて、新しく5%債券が登場したとします。
するとみんな5%の債券を欲しますよね。
4%の債券は欲しくないと思われるので債券価格は下がります。
これと逆で金利の下がった債券しか出てこないのであれば、今持っている債券を高いお金を払ってでも欲しいと思うので債券価格は上がるのです。
次に「信用リスク」についてです。
債券は発行体が潰れたら終わりの投資です。
債券は紙切れと化してしまいます。
世界のアメリカさんですが、全く破綻をしないとも言い切れません。
未来は誰にも予想できないですから。
そのリスクも少なからずあるんだということを忘れてはいけません。
最後に「為替リスク」です。
日本人にとってこれが一番面倒なリスクです。
円高になると損するリスクがついてくるのです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
米国債は今は金利が良いと言われています。
債券で3〜5%の金利がつくのはすごいことだと思います。
低リスクでも3〜5%つくわけですから、投資元本が多い人からしたら魅了ですよね。
もっとも債券であることは変わりませんので、ご自身の資産ポートフォリオをよく考察して米国債について検討してください。
本日は一読してくださりありがとうございました。
みなさんのお金と心が豊かになることを願っています。
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