賃貸派vs持ち家派
今の賃貸の家賃よりも、住宅ローン返済額の方が安ければ、買った方が持ち家が持てる分お得なのではと思う方がいるかと思います。
結論から言うと、そんな簡単な話ではありません。
賃貸か持ち家かどちらがお得かは、総住宅費を比べてみないとわかりません。
家は亡くなるまで住み続けるわけですから、自分が住み続けた期間の総住宅費を比べないとどちらが良いかは判断できません。
ここで、みなさんは、何年その家に住むかわかりますか?
自分が何年住むかなんてわかる人はいません。
なので、賃貸がいいのか持ち家がいいのかは比べることができないのです。
これはあくまで、お金だけに焦点を合わせた場合の話です。
持ち家の方がDIYができて好き、賃貸の方がセキュリティがしっかりしてるから安心などといったお金以外の付加価値要素は組み入れていません。
あくまでお金だけで比べようとした時には、比べることができないという話です。
金利が低いのであれば住宅ローンを組む方がお得?
金利が低いということは、住宅ローンを組める人が多いということになります。
住宅を買う人が多いということは、住宅価格は高騰します。
買いたい人が多いのであれば、高値に設定したとしても売れる可能性が高いからです。
いくら金利が低くても、住宅価格そのものが高くなってしまっては一概に金利が低いからお得という話にはならないですね。
住宅のトータルコストで考えないといけないですからね。
住宅ローンはみんないくらくらい借りているのか
国土交通省による令和元年度の住宅市場動向調査によると、住宅購入時の借入金額は以下のとおりとなっています。
①注文住宅 約3,300万円
②分譲戸建住宅 約2,800万円
③分譲マンション 約2,700万円
④中古戸建 約1,500万円
⑤中古マンション 約1,500万円
以上がタイプ別の借入金額の平均値です。
参考程度に「ふーん」くらいの気持ちでいいと思います。
なぜなら、生活状況は人それぞれだからです。
平均がそれくらいだから自分もそうしようとかは考えないでください。
あくまでみなさんの家計や収支や思い描く理想の未来を考慮して借入金額を決定してください。
変動金利と固定金利
住宅ローンを組む時には、変動金利か固定金利かを選択します。
固定金利はその名のとおり、金利が固定されて動きません。
逆に変動金利は世の中の情勢によって金利が変動します。
変動金利は、安く済むかもしれないし高くなってしまうかもしれません。
ギャンブルちっくな要素がありますので、リスクが取れる人だけ変動金利を選択してもいいと思います。
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