年金の納付期間が45年間に延長?
年金の支払い期間は、20歳〜60歳までの40年間です。
これが、5年伸びて、65歳までの45年間になるかもしれません。
定年が60歳が基本の世の中で、定年後の5年間も年金を払い続けるなんて正直キツいよ!というのが多くの人の声だと思います。
僕としては、まだキツいかどうかはわかりません。
実際にその年になってないので、実際キツいかどうかは現段階では判定できませんが、+5年間になってほしくないという気持ちではいます。
支払いは可能な限り少ない方がいいですからね。
いずれにせよ、年金は生きていくうえでの最重要項目ですので、しっかり押さえておきたいところです。
ちなみに、5年延長は決定ではなく検討中であるので、この先の政府の動向は注目です。
政府は、令和6年までに考えをまとめて、令和7年の国会での改正法案の提出を目指しているそうです。(やる気満々やないかい)
年金のおさらい
5年延長はさておき、ここで年金の基本的なおさらいをしたいと思います。
まず、年金制度は3階建てになっています。
①国民年金(1階部分)
②厚生年金(2階部分)
③企業年金・私的年金(3階部分)
まず、1階部分は「国民年金」についてです。
国民年金加入者は、3つに分けられます。
1.第1号被保険者(自営業者・学生)
2.第2号被保険者(会社員・公務員)
3.第3号被保険者(②に扶養されている配偶者)
①〜③はそれぞれの属性で分けられているだけなので、へぇ〜程度に思ってもらえればいいと思います。
大事なのは、自営業者や専業主婦は、3階建てのうちこの1階部分の国民年金しか将来もらえないということです。
次に、2階建て部分に当たる「厚生年金」は、会社員や公務員が加入します。
勤めている人が加入するものといった覚え方でいいと思います。
なので、会社員や公務員は、将来、国民年金に+して厚生年金ももらえるのです。
最後に、企業年金・私的年金についてです。
これらは、大企業に勤めている人やiDeCoなどに加入している人がもらえます。
この3階建て部分までもらえる人は、年金をもらえる金額が多いということです。(年金の納付月数によって金額は変わります)
ただ、自営業者や専業主婦でも私的年金には加入できますので、1階部分と3階部分の年金をもらうということはできます。
国民年金の計算
国民年金の保険料は16,590円/月(令和4年4月〜令和5年3月まで、保険料は毎年変わります)
保険料は毎年ちょこっと変わりますが、仮に16,590円で変わらなかったとすると、生涯で支払う保険料は以下のとおりです。
16,590円×40年間(480ヵ月)=7,963,200円となります。
生涯の国民年金の支払額は約800万円です。
一方で国民年金の受取額は以下のとおりです。
64,816円/月(40年間きちんと保険料を支払っていた場合)
年間の受取額は、
64,816円×12ヶ月=777,792円
約78万円です。
何年で元が取れるのかというと
7,963,200円÷777,792円=10.23年
10年と少しで元が取れる計算です。
65歳から貰い始めたら75歳と少しで生きれば元が取れます。
平均寿命が男女ともに80歳を超えているのを考えると、元は取れる計算にはなります。
何歳まで生きるかは人それぞれなので、こればっかしは言い切れる部分ではありませんが、75歳以降は毎年タダで78万円もらえるといった按配です。
国民年金の結論は、75歳まで生きれば元が取れ、それ以降は終身で年金がもらえ続けます。
そして、病気や怪我で働けなくなった場合は、障害年金を受け取れ、自分に最悪な事態が起きた場合は、自分の家族は遺族年金を受け取れるといった保険的な一面も兼ね備えています。
これらの保険的な一面も加味すると、僕は国民年金は良い制度だと思っています。
下手な民間の保険に加入するよりかはよっぽど良い制度です。
+5年間になるとどうなるの?
先ほどの保険料の支払いが、16,590円だったので、
16,590円×5年(60ヶ月)=995,400円
僕らの支払額が約100万円増加します。
一方で受け取る金額はというと、100万円支払額が増えたことにより、受取額は厚生労働省によると1.125倍増えるとのことです。
先ほど年金の受取額は78万円でしたので、
78万円×1.125倍=87.75万円
約88万円となり、受取額は+10万円となります。
65歳から受け取れる金額が+10万円になるにしても、それ以前に支払う額が+100万円になるというのは正直嫌ですね。
対策
+5年間の延長となった場合、支払額の100万円を用意しなくてはいけません。
65歳まで働き続ければ用意はできるかなと思います。
しかし、僕は65歳まで働きたくないと思っているので、事前に資金繰りして100万円用意しておくと思います。
働くことも、事前に用意もできない人は、免除制度を活用しましょう。
条件に該当すれば免除を受け取れるので、対象である人は免除を活用しましょう。
おわりに
年金の支払い期間が+5年になるのは正直嫌ですね。
国民年金の制度自体は、いい制度だと思いますが、+5年はやっぱり嫌ですね。
その分、受取額は上がるとしても、いつまで生きられるかわからない不確実なものに対して保険料を支払うのは嫌ですね。
とはいえ、政府が決定したらそれに従うしかないので、定期的に情報収集をして備えておきましょう。
2回目になりますが、年金は人生で考えるべき最重要項目の一つですので、しっかりと押さえておきましょう。
本日も一読してくださりありがとうございました。
みなさんのお金と心が豊かになることを願っています。
コメント